こはるの日記(仮)

スピッツファン

たぶん誰も幸せにしない文章

「幸せになりたい」と、この9年間、断続的に思っている。 幸せがなんなのかもよくわかってないし、別にずっと不幸せだったわけでもないけど、現状に満足しておらずどうにかしたいという気持ちを「幸せになりたい」という言葉で表現している。

9年間というのは、僕が高校を卒業して大学に入学し、東京で一人暮らしを始めてから今までの時間である。 高校生だった10年前までは、「幸せになりたい」などと考えたことはたぶんなかった。それは幸せだったからではなく、ただ単に自分の人生について真面目に考えたことがなかったというだけなのだと思う。 辛いこともそれなりに経験したけど、そういう時は、幸せになりたいというよりは、辛くなくなりたい、と考えていたと思う。 ゼロをプラスにしたいというよりは、マイナスをゼロにしたいみたいな、そんな感じ。 マイナスでさえなければ、自分の現状がどれぐらいプラスであるのかとかは、特に考えていなかったように思う。

幸せになりたいと考えるようになったのは大学生になってからで、これはたぶん暇な時間が増えたからだと思う。 真面目に勉強して入った大学ではあったが勉強がしたくて入ったわけではないので、早起きして授業に出ることなどできるはずもなく、サークル活動と飲み会とバイトは基本的に夕方から夜にかけて行われるので、生活リズムは乱れ、思索の時間が増えた。

思索の時間が増えた。こう書くと少しカッコいいが(カッコいいか?)、実際には夜な夜な同じ大学に通う人たちとTwitterで交流しているか、鳥貴族でキャベツを無限におかわりしながらより良い人生とは何か(大抵は恋愛の話である)について語っていただけである。

まあでもそんなことをしている間に僕は、人生における幸せとは何かということを考えるようになった。と同時に、自分の人生は幸せではないとも思うようになった(これは主観です)。 田舎から上京してきた僕にとっては、大学という場所で出会う人間はそれまでの18年間で会ったことのないような人たちばかりだったというのもあり、そういう環境だったので人生について考え始めたのは自然なことだったとも思う。

まあそんなこんなで、幸せな人生とそうでない人生があるという当たり前とも言うべきことに気がついてしまった僕は事あるごとに、「幸せになりたい」などと考えるようになってしまったのである。

幸せになりたいと思う気持ちには波があり、最近特にその気持ちが強いので、こんな文章を書いている。 自分の状況や考えていることをできるだけわかりやすく言語化してみることで、自分の今の気持ちの原因となっているものを客観的に理解したつもりになることができ、そこで初めて、自分が何をすれば良いかを考えることができるようになると思っている。

なんだかとても不幸な文章になっている気がするが、正直に言ってしまうと、最近の僕は趣味や人付き合いの面ではかなり充実していて、まあまあ幸せな生活をしていると思う。 じゃあ何が良くないのかというと、仕事がとてもつまらない。パワハラがあるわけでもなく、めちゃくちゃ忙しいわけでもないが、とにかくとてもとてもつまらないというのが、精神的に負担になっている。

仕事つまんねえな〜やめたいな〜って思う日々が続き、幸せになりたいなって思った時に、大学生になるまでは幸せになりたいと考えたことがなかった、ということに気がついた。 では、高校生の僕の生活と今の僕の生活の違いはなんだろうか。 高校生の頃の僕が今より楽しい生活をしていたかというと、これははっきりNoである。どう考えても今の方が趣味に使える時間もお金もたくさんあって楽しい。

高校時代の僕がどんな生活をしていたかというと、朝起きて学校に行って授業を受け(たまに寝て)、部活をして、家が近い部活の友達と好きな女の子の話をしながら自転車で帰り、風呂に入ってご飯を食べて授業の予習(というか宿題)をして寝る、という感じ。土日も部活。 ほぼ毎日同じことの繰り返しで、部活を引退してからは、部活の時間が受験勉強の時間に変わる。

一方、今の僕がどんな生活をしているかというと、朝起きて職場に行ってクソつまらん仕事をして帰ってギターの練習をしたり映画を見たり本を読んだりしてシャワーを浴びて寝る、という感じ。仕事の時間以外は、平均的なサラリーマンより趣味がある分、楽しそう。

同じ繰り返しの日々でも、高校時代は、進学や就職など人生の次のフェーズが容易に想像できたのに対し、今はそれがないというのが大きな不安であるように思う。何もしなければ、あと40年ぐらい同じような生活を続け、老後を迎えることになる(その前に力尽きる可能性ももちろんある)。

働き始めてからでも、結婚や出世など、次のフェーズというのは探せばあると思うが、今のところそのどちらにも興味がないので、困っている。 仕事で評価された先にあるのは、給料と労働時間と責任の増加である。少なくとも今の会社ではそう。 自由に使えるお金と時間のバランスがそこそこ良い今、これ以上労働時間が増えるのは困る。

結婚したい人がいた頃は、仕事もそこそこ真面目にやって出世したいなと思っていたが、今は幸か不幸か結婚したい人がいないので、もらえるお金を増やすために仕事を頑張る意味がないと思っている。

じゃあ仕事を頑張らなければ良いのでは?と思うかもしれないが、それでは僕の人生に変化が生まれないのでNoである(クビという望まない形での変化はあるかも)。

同じ仕事の繰り返しでも、それが楽しければ、やる意味のあることだと思えれば、良いと思う。

以上のことから僕が幸せになるためにできることとして考えられるのは、できるだけ給料を減らさず、労働時間を増やさず、楽しくやりがいのある仕事ができるところに転職することだと思う。いろいろ考えた結果、めちゃくちゃ普通っぽい結論にたどり着いてしまって悔しいが、まあ結局はそういうことですよ。

現状に満足しておらずどうにかしたいという気持ちを「幸せになりたい」という言葉で表現していると最初に書いたが、現状に満足するというのも一つの手だと思う。いつかはそうしなければならない時が来るんだろうなということも、5年ぐらい前から思っている(働き始めたあたりか)。歳をとって生活が良くも悪くも安定すればするほど、それを変えるのに伴うリスクも大きくなると思うので。

まあでもまだ若い(と自分では思っている)し、新しいことを始める気力も体力もあるので、より良い人生のためにリスクを取るのはありだと思っている。僕が今仕事を辞めても僕以外誰も困らないしね。職場の人は一時的に困るかもしれんけど。そういう意味では今は人生で最大の退職チャンスかもしれない。

最後はつまらない終わり方をしてしまった気がするけど、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。反論でもなんでも良いのでコメント・感想などいただけると喜びます。 リスクを取るとか書いたけど、経済的に安定しない生活が精神にどんな悪影響を与えるかということも知っているつもりなので、そんなに変なことはしないはず。なのでご安心ください(?)。

今の仕事はつまらないけど、他にやりたいこと(でお金になること)があるかと言われるとそうでもないので、やりたいことを探すという意味でも、いろんな人とお話ししてみたいという気持ちがあります。 27歳男性が未経験で転職できそうなホワイトな業界を知っている人や、単発でも良いので僕にできそうなお仕事(大学時代は塾とか家庭教師のバイトをしていました)をこっそりくれる人や、ただ単に僕とおしゃべりしてみたい人(そんな人おるんか?)がいたら、TwitterのDMとかくれるととても喜びます。